壁の色の選び方:失敗しないペイントカラー選び
壁の色の選び方を解説。光の読み方、色味(アンダートーン)の見分け方、60-30-10の配色、つやの選び方、壁の色シミュレーターでの確認方法まで紹介。
著者:Alperen Ciftlikci1分で読めます

ペイントは、部屋の印象を変えるいちばん手軽な方法ですが、失敗しやすい方法でもあります。小さな色見本では落ち着いて見えた色が、四方の壁になると冷たく、くすんで、あるいは圧迫感のある色に変わることがあります。自信をもって壁の色を選ぶには、順番を決めて進めましょう。光を理解し、色味を読み取り、バランスのよい配色をつくり、つやを選び、それから試します。壁の色シミュレーターは途中の近道になりますが、限界も知っておく必要があります。
まず部屋の光を知る
同じ塗料でも、光が変えるため、部屋ごとに見え方が違います。色見本を見る前に、1日かけて部屋の中で光がどう動くかを観察しましょう。
- 北向きの部屋(北半球の場合)は、冷たく均一な間接光が入ります。色はグレーがかって、少し青みを帯びて見えます。ここでは、冷たい真っ白よりも、温かみのある白、クリーミーなニュートラル、黄みや赤みのある色のほうが心地よく感じられるのが一般的です。
- 南向きの部屋は、日中の多くの時間、温かく強い光が入ります。ほとんどの色が明るく、温かく見えます。やわらかい青、グレイッシュなグリーン、すっきりした白などの涼しい色が温かさとバランスをとり、とても温かい色は強すぎると感じることもあります。
- 東向きの部屋は、朝は明るく温かく、その後は冷たい光になります。その部屋を最もよく使う時間帯を考えましょう。
- 西向きの部屋は、朝は涼しく、夕方にはオレンジ色に染まります。少し涼しげなニュートラルを選ぶと、夕方が温かすぎる印象になりません。
南半球では、南と北が逆になります。人工の光も重要です。電球色は色を黄みに、昼白色などの涼しい光は青みに寄せます。塗料を決める前に、使う電球を決めておきましょう。
アンダートーンを読み取る
期待外れの色選びの多くは、アンダートーン(メインの色の下に隠れた微妙な色味)が原因です。グレーには青、緑、紫に寄るものがあり、ベージュにはピンク、黄、緑に寄るもの、白には温かい白、冷たい白、グレーに近い白があります。
アンダートーンを見分ける簡単な方法は2つあります。
- 真っ白と比べる。 サンプルを普通の白いコピー用紙の隣に置きます。隠れた色味がはっきりわかることがほとんどです。
- 似た色と比べる。 3〜4色のグレーやベージュを並べます。並べると、ひとつは明らかに緑がかり、別のひとつはピンクがかって見えます。
次に、変えないものと照らし合わせます。床、キッチンのキャビネット、カウンタートップ、大きなソファなどです。たとえば、ピンクがかったベージュを黄みがかったオレンジの木の床の隣に置くと、どちらも不自然に見えることがあります。変えられないものが優先です。それらと調和する塗料を選びましょう。
60-30-10で配色をつくる
部屋のバランスをとる簡単な目安が、60-30-10の法則です。
- 約60%: ベースカラー。通常は壁です。
- 約30%: サブカラー。家具、カーテン、大きなラグなど。
- 約10%: アクセントカラー。クッション、アート、ランプ、塗ったドアなど。
これは出発点であり、絶対のルールではありません。本当の価値は、すべての色を同じ重みで使ってごちゃごちゃさせることを防いでくれる点にあります。スタイルを軸に配色を考えるなら、スタイルのページに各スタイルの代表的な色が載っています。たとえばジャパンディならウォームホワイトとチャコール、スカンジナビアなら白とセージグリーンです。
家全体のことも考えましょう。互いに見える部屋どうしは、一方が明るく一方が暗くても、色味が共通しているか同じ系統の色であれば、落ち着いて見えます。
適したつやを選ぶ
つやは、色の見え方と壁の性質の両方を変えます。メーカーによって呼び方は違いますが、おおよその段階は次のとおりです。
| つや | 見た目 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| つや消し(フラット、マット) | 光沢がなく、表面の凹凸が目立たない | 天井、寝室、人の出入りが少ない居住空間 |
| エッグシェル | ごくわずかなつやで、拭き取りやすい | リビング、廊下、ほとんどの壁 |
| サテン | やわらかな光沢で、より洗いやすい | キッチン、浴室、子ども部屋 |
| セミグロス | はっきりしたつやで、非常に耐久性が高い | 枠まわり、ドア、キャビネット、湿気の多い場所 |
| グロス | 強い光沢で、傷や凹凸がすべて見える | 細部、家具、主役にしたいドア |
つやが強いほど、色はわずかに深く見え、光をよく反射しますが、へこみや塗り壁のムラも目立ちます。洗浄性や湿気の多い部屋への適合は、必ず製品ラベルで確認してください。
壁の色シミュレーターで候補を絞る
10色の実物サンプルを試すのは、時間もかかり散らかります。壁の色シミュレーターなら、先に候補を絞り込めます。部屋の写真をアップロードし、厳選した31色から選ぶか、好きなカラーコードを入力すると、家具や床はそのままに、AIが壁を塗り替えます。自分のソファ、床、窓と合わせて色を確認できるので、白い紙に載った色見本よりずっと役に立ちます。


色を除外したり、最終候補を並べて比べたりするのに使いましょう。部屋全体をリデザインする場合は、AIインテリアデザインで選んだスタイルの配色全体を提案してもらうこともできます。
ただし、限界も知っておいてください。画面やスマートフォンによって色の表示は異なり、写真は撮影したカメラや光の状況に左右され、AIの画像はイメージであって、塗料と完全に一致するものではありません。シミュレーターは候補を2〜3色に絞るために使い、最終的な判断には使わないでください。
必ず実物のサンプルで確認する
最終候補が決まったら、サンプル缶か、大きなサンプルボードを用意しましょう。
- 50 × 50 cm(20 × 20 in)以上の範囲を、2度塗りで塗ります。
- 窓の横、その向かい、いちばん暗い隅など、複数の壁に貼ります。
- 元の色の端から離すか、まわりに白い縁を塗って、既存の壁の色に惑わされないようにします。
- 朝、昼、夕方、そして夜のランプの下でも見ます。
- 2〜3日間、そのまま生活してから決めます。
一日のどの時間帯でもしっくりくる色が、あなたの色です。
FAQ
暗い北向きの部屋には、どんな壁の色がよいですか?
北向きの光は冷たく均一なため、色がグレーがかって見えます。冷たい真っ白よりも、温かみのある白、クリーミーなニュートラル、黄みや赤みのある色のほうがうまくいくことが多いです。いちばん暗い壁でサンプルを試し、一日の複数の時間帯で確認しましょう。
インテリアデザインの60-30-10の法則とは?
配色のバランスをとる目安で、部屋の約60%をベースカラー(通常は壁)、約30%を家具やカーテンなどのサブカラー、約10%をクッションやアートなどのアクセントカラーにします。配色がごちゃついて見えるのを防げます。
壁の色シミュレーターで、塗料の正確な色がわかりますか?
いいえ。画面、カメラ、照明のどれもが色の見え方を変えますし、AIの画像は完全な一致ではなくイメージです。シミュレーターは候補を絞ったり、自分の家具と合わせて色を見たりするのに最適ですが、最終的には必ず実物のサンプルを自分の壁で確認してください。
どのつやの塗料を使えばよいですか?
つや消しは、凹凸が目立たないため、天井や人の出入りが少ない部屋に向いています。エッグシェルはほとんどの壁に使えます。サテンはキッチン、浴室、子ども部屋でより洗いやすく、セミグロスは枠まわりやドアに向いています。湿気や洗浄性は製品ラベルで確認してください。
